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DIPS2.0の使い方完全ガイド:機体登録・飛行計画登録・許可申請の手順

DIPS2.0の使い方完全ガイド:機体登録・飛行計画登録・許可申請の手順

ドローンを業務で使うなら、「DIPS2.0」の操作は避けて通れません。2022年12月の改正航空法施行とともにリニューアルされたドローン情報基盤システム(DIPS2.0)は、機体登録・飛行計画登録・飛行許可承認申請の3つの機能を一元管理できるプラットフォームです。しかし「画面が複雑でどこから手をつければいいかわからない」という声も多く聞かれます。

本記事では、中小企業・個人事業主が実務でDIPS2.0を使いこなすための手順を、初めての方にもわかりやすく解説します。

第1章:DIPS2.0とは何か?旧DIPSとの違い

DIPS2.0の概要

DIPS(ドローン情報基盤システム)は、国土交通省が運営するドローン関連手続きのオンラインプラットフォームです。2022年12月の改正航空法施行に合わせてDIPS2.0へ刷新され、以下の3つの主要機能が統合されました。

① 機体登録システム:無人航空機(ドローン)の機体登録・リモートID紐付けを行う機能。登録済み機体には「JU番号」が発行される。

② 飛行計画通報システム(FISS):特定飛行を行う前に飛行計画を登録・共有する機能。他の航空機やドローン運航者との情報共有を目的とする。

③ 許可承認申請システム:飛行禁止空域や特定飛行の許可・承認を国土交通大臣に申請する機能。

旧DIPSとの主な違い

旧DIPS(2022年11月以前)では機体登録と許可申請が分離していたり、紙申請が混在していましたが、DIPS2.0では以下の点が大幅に改善されました。

機体登録・飛行計画・許可申請が1つのアカウントで管理可能

技能証明情報との連携(二等・一等保有者は申請が自動簡略化)

機体認証情報との連携(認証機体は追加書類が省略可能)

スマートフォン対応(モバイルブラウザからも操作可能)

法改正に合わせたカテゴリーI・II・IIIの飛行分類への対応

誰がDIPS2.0を使う必要があるか

ドローンを業務で使う場合、以下のシーンでDIPS2.0が必要になります。機体を所有・使用するすべての事業者が対象です。

ドローンを購入・取得したとき(機体登録)

特定飛行(飛行禁止空域・禁止行為)を行うとき(許可申請またはFISS登録)

飛行計画を共有する必要があるとき(FISS登録)

第2章:アカウント登録と初期設定

GビズIDまたはMynaポータルでログイン

DIPS2.0へのアクセスにはアカウントが必要です。個人・法人によってログイン方法が異なります。

個人事業主・個人:マイナポータルのアカウント(マイナンバーカードを使用)でログイン可能。

法人:GビズID(経済産業省のビジネスアカウント)でログインを推奨。法人名義での申請・管理が容易になる。

メールアドレス登録:マイナポータル・GビズID以外に、メールアドレスによる簡易登録も可能。ただし一部機能が制限される場合あり。

DIPS2.0のURLは国土交通省の公式サイトからアクセスしてください。フィッシングサイトに注意し、必ずブックマークした正規URLからアクセスする習慣をつけましょう。

操縦者情報の登録

ログイン後、最初に「操縦者情報」を登録します。氏名・住所・連絡先に加え、保有する技能証明(国家資格)の情報を入力します。技能証明番号を正確に入力することで、許可申請時に資格情報が自動で反映され、申請書類が簡略化されます。

組織・事業者情報の登録(法人の場合)

法人の場合は「組織情報」の登録も必要です。会社名・所在地・業種・担当者情報を入力します。複数名のオペレーターがいる場合は、組織アカウントに紐付けることで、機体・飛行計画の一元管理が可能になります。

第3章:機体登録の手順

機体登録が必要な理由

2022年6月以降、100g以上のドローン(無人航空機)はすべて機体登録が義務化されました(航空法第132条の2)。未登録で飛行させると「1年以下の懲役または50万円以下の罰金」の対象です。また、登録番号(JU番号)を機体に表示し、リモートIDを搭載することも義務です。

登録手順(ステップバイステップ)

Step 1:機体の基本情報を入力

機体の製造者名・機体名(型式)・製造番号(シリアルナンバー)を入力。DJIなどメーカーの場合、型式名はメーカーの公式サイトで確認可能。

Step 2:機体の重量・カテゴリーを確認

バッテリーを含む機体重量を入力。25kg以上の場合は重量区分が変わるため注意。機体認証(第一種・第二種)の取得状況も選択。

Step 3:リモートID搭載情報の入力

リモートID機器の種別(内蔵型・外付け型)とID番号を入力。機体にリモートIDが内蔵されている場合は、メーカーが発行するリモートID番号を確認して入力。

Step 4:登録申請と手数料の支払い

新規登録の手数料は900円(オンライン申請の場合)。クレジットカード・Pay払い等で支払い。

Step 5:JU番号の取得と機体への表示

登録完了後、JU番号(例:JU12345678)が発行される。この番号を機体の外部から見える場所に表示する(3mm以上の文字、耐水性のある方法で)。

更新・変更手続き

機体登録の有効期限は3年間。期限前に更新手続きが必要です。また、機体を改造した場合・所有者が変わった場合は変更登録が必要です。忘れると登録が失効し、飛行させると違法になるため、カレンダーへのリマインド設定を強く推奨します。

第4章:飛行計画登録(FISS)の手順

FISSとは何か、なぜ必要か

FISS(飛行情報共有システム)は、特定飛行を行う場合に飛行計画を事前登録・共有するシステムです。航空法第132条の91により、特定飛行を行う場合はFISSへの登録が義務付けられています。目的は「他の航空機・ドローンとの接触リスクの低減」と「緊急時における運航把握」です。登録した飛行計画は国土交通省・他の運航者がリアルタイムで確認できます。

FISS登録が必要な特定飛行の種類

飛行禁止空域(空港周辺・高度150m以上・DID地区等)での飛行

夜間飛行・目視外飛行・人や物件の30m以内での飛行

危険物の輸送・物件の投下

イベント上空飛行

FISS登録の手順

Step 1:飛行計画の基本情報入力

飛行日時(開始・終了)・飛行場所(住所または地図上でのピン指定)・飛行目的(点検・測量・撮影等)を入力します。

Step 2:飛行経路の設定

地図上で飛行エリアを指定します。ポリゴン(範囲指定)またはルート(経路)で設定可能。飛行高度・飛行速度・飛行半径も入力します。

Step 3:使用機体・操縦者の選択

事前登録済みの機体・操縦者情報から選択します。初めて使う機体・操縦者は事前に登録しておくことが必要です。

Step 4:特定飛行の種別チェック

該当する特定飛行の種別(夜間・目視外等)にチェックを入れます。選択内容によって必要な許可承認が自動判定されます。

Step 5:登録・確認

飛行の24時間前までの登録を推奨(法令上の期限は飛行前)。登録完了後は飛行計画番号が発行されます。当日は現場で飛行前にFISSで他の飛行計画との競合がないかを確認してください。

第5章:飛行許可承認申請の手順

許可申請が必要なケース

飛行禁止空域での飛行や特定飛行を行う場合、国土交通大臣の「許可」または「承認」が必要です。二等技能証明+第二種機体認証を保有している場合はカテゴリーII飛行として手続きが大幅に簡略化されますが、それ以外の場合は詳細な申請が必要です。

許可と承認の違い

許可:飛行禁止空域(空港周辺・高度150m以上・DID地区等)での飛行に必要。

承認:特定飛行(夜間・目視外・30m以内等)に必要。

両方に該当する場合は同時に申請可能。

申請の手順(DIPS2.0)

Step 1:申請種別の選択

「許可承認申請」メニューから、「飛行禁止空域の許可」「特定飛行の承認」を選択します。

Step 2:飛行計画の詳細入力

飛行日時・場所・目的・経路・高度・飛行方式(手動/自律)・安全対策を入力します。飛行マニュアルも添付が必要です。

Step 3:機体・操縦者情報の紐付け

登録済み機体・操縦者を選択します。二等技能証明・第二種機体認証の保有情報があると、必要書類が自動的に省略されます。

Step 4:飛行マニュアルの添付

国交省の「標準マニュアル」を採用する場合はチェックを入れるだけで完了。独自マニュアルを使用する場合はPDFで添付します。

Step 5:申請送信・審査待ち

申請後の審査期間は通常10営業日程度。余裕を持って1〜2週間前に申請することを推奨します。緊急案件は「急ぎ申請」の旨を備考欄に記載し、地方航空局に電話で確認を取ると対応が早まることもあります。

Step 6:許可証のダウンロードと現場携行

審査通過後、許可証がPDFで発行されます。飛行当日は許可証を現場に携行(印刷または電子データ)し、必要に応じて提示できるようにしておきましょう。

第6章:よくあるトラブルと対処法

申請が受理されない・審査が通らない場合

DIPS2.0での申請が差し戻される主な理由は以下のとおりです。

飛行マニュアルの記載不備:安全対策・緊急時対応が具体的でない場合 → 国交省標準マニュアルを採用するか、具体的な手順を記載した独自マニュアルを作成してください。

飛行エリアの記載が不明確:住所や地図指定が曖昧な場合 → 地図上で明確なポリゴンを設定し、面積・座標を記載してください。

操縦者の経験・資格が不足:業務実績・飛行時間が要件を満たさない場合 → 技能証明の取得、または飛行ログを整備して経験を証明してください。

FISSで競合が発生した場合

登録しようとした飛行計画が他の飛行計画と重複している場合、警告が表示されます。先に登録された計画が優先されるため、飛行日時・エリアを変更するか、相手の運航者に連絡して調整します。

機体登録の更新を忘れた場合

登録有効期限(3年)を過ぎると自動失効します。失効状態で飛行すると航空法違反になるため、即座にDIPS2.0から更新申請を行ってください。更新申請中は「更新中」ステータスが表示され、審査完了まで飛行は控えるべきです。

システム障害・メンテナンス時の対応

DIPS2.0は定期メンテナンスで一時停止することがあります。飛行計画の登録は必ず前日までに完了させる習慣をつけましょう。緊急の場合は国土交通省の各地方航空局に電話で相談することが可能です。

まとめ

DIPS2.0は、機体登録・飛行計画登録(FISS)・許可承認申請の3機能を一元管理できる、ドローン業務に不可欠なプラットフォームです。初回設定さえ完了すれば、2回目以降の操作は登録済み情報の流用で大幅に効率化できます。国家資格(技能証明)と機体認証を保有していれば、申請書類も自動で簡略化されるため、早期の資格取得と機体認証取得がDIPS2.0をフル活用する近道です。まずはアカウント登録と機体登録から始めて、実際に操作しながら習熟していきましょう。

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本記事は公開・更新時点の情報に基づいています。制度・法令は改正されることがあります。実際の申請にあたっては、国土交通省・DIPS 2.0等の公式情報で最新の内容をご確認ください。

申請手続きは専門家への相談がおすすめです

ドローンの飛行許可・承認申請は、ルールが複雑で申請漏れのリスクもあります。手続きに不安を感じたら、行政書士などの専門家への相談をご検討ください。

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